セサミンには肝臓での脂質代謝を上げる働きがあり、中性脂肪やコレステロールを抑える効果があることは知られています。
そのセサミンをポリフェノールと一緒に摂取することで相乗効果が得られるとも言われています。
ポリフェノールは特定保健用食品にも含まれ、消化酵素の働きを助けるとともに脂肪の燃焼を促進するダイエット効果や、血液をサラサラにして冷えやむくみを解消する効果などで有名です。
その成分は植物の樹皮や種子、果実などに含まれる天然のもので、セサミンも元々はポリフェノールの一種です。
セサミンとポリフェノールは共に高い抗酸化作用を持っており、それぞれ働く場所が異なるため、一緒に摂取することで体内の活性酸素を除去する力が大きくなり老化防止に繋がります。
また、新陳代謝のアップやデトックス効果、細胞のターンオーバーを促すなど様々な効果を得られることもわかっています。
ポリフェノールは緑色植物が光合成で作り出した糖分の一部が変色したもので約4000以上もの種類があると言われています。
よく知られている赤ワインやブドウの果皮、ブルーベリー、ナスや紫イモなど赤紫色の植物に多く含まれるものは黒や青の植物色素で、ポリフェノールの中でもアントシアニンと呼ばれるものです。
身近な麦茶や緑茶、ウーロン茶などにはカテキン、大豆や大豆製品にはイソフラボン、タマネギやリンゴにはケルセチン、セロリやパセリにはアピゲニン、蕎麦やブロッコリー、レタスなどにはルチンがそれぞれ含まれています。
特にリンゴポリフェノールやカカオポリフェノールには高血圧予防効果もあるため、セサミンと一緒に摂取することでその効果を倍増させることができるのです。
しかし、ポリフェノールには摂取してから2~3時間ほどしか効果が続かないという難点があります。
またセサミンもゴマだけから摂取するのは難しいのですが、食事ごとに麦茶や緑茶、赤ワインなどのポリフェノールを多く含むものを摂取することで補うことが可能です。
日々の食生活の中でセサミンとポリフェノールを積極的に摂取し、互いの持つ抗酸化作用をより高めることで、老化に負けない健康な体を作ることができます。