セサミンは胃腸で分解されない？

強い抗酸化作用でアンチエイジングなどにも効果的なセサミンですが、セサミンの最大の特徴は胃腸で分解されないということです。
ビタミンなどのどんなに健康に良い栄養素であっても、胃腸で分解されてしまっては末端まで効果的に到達できません。
栄養素の効果を最大限に得るためには、胃腸まで分解されずに届くことが理想とされています。
ヨーグルトなどの乳酸菌においても、メーカーがわざわざ腸まで届くと謳っているのはそのためです。

その点、セサミンは胃液で分解されずに門脈から吸収され、肝臓まで到達して直接働きかけることができるため、二日酔いの予防や改善に効果を発揮するのです。
また、分解されずに末端まで届くため、身体の隅々にまで成分を巡らせることができ、アンチエイジングなどの美容や健康にも高い効果が期待できます。

しかし、いくら効果的だからといっても過剰摂取は意味がありません。
セサミンの一日の摂取目安量は１０グラムといわれています。
ゴマに換算すると約３０００粒にあたりますが、食事での摂取だけで賄うのは難しいという場合もあります。
その際にはサプリメントで補うのが効果的ですが、１日の摂取目安量や用法、用量を守って使用し、摂りすぎには注意しましょう。
セサミンの過剰摂取で副作用が出るという報告はありませんが、ゴマがアレルギーを引き起こす食材であることからも、体質に合わない場合は摂取を控えて医師に相談するなどしましょう。